「糖尿病体質から脱出!セミナー」開催レポート

「糖尿病体質から脱出!セミナー」糖尿病予備軍からサヨナラ を開催しました!

講師は愛知みずほ大学学長 佐藤 祐造先生。
糖尿病の現状や、食事や運動の重要性を、さまざまな数値で示していただきました。
参加者の皆様に基本的な知識を持っていただけたのではないでしょうか。
たくさんのデータを示していただきましたが、かいつまんでお伝えします。

このセミナーの紹介ページはこちら 「糖尿病体質から脱出!セミナー」糖尿病予備軍からサヨナラ

講師

佐藤先生

佐藤 祐造

愛知みずほ大学学長
名古屋大学大学院医学研究科(第三内科)修了、医学博士
名古屋大学教授(総合保健体育科学センター・大学院医学系研究科)
愛知学院大学教授(心身科学部)、名古屋大学名誉教授
日本体質医学会常任理事・編集委員長、日本人間ドック学会代議員
日本糖尿病学会、日本体力医学会、日本臨床スポーツ医学会
日本肥満学会、日本東洋医学会、各名誉会員
【専門分野】
内科、糖尿病学、スポーツ医学、学校保健学、東洋医学

セミナーレポート

現状は?

糖尿病人口2000万人(患者+予備軍)は横ばい。糖尿病性腎症による人工透析導入患者も横ばい。
しかし、高齢になると糖尿病はどうしても発生しやすくなるそうです。

透析が必要になると、1回4時間の透析を週3回しながら生活するため、生活の質は低下します。
糖尿病性腎症による透析の医療費は500万円/年。びっくり!

健康保険制度にとっての大きな負担。健康保険組合の財政悪化の要因となる可能性があります。

血糖値を早くからコントロールすると、心筋梗塞や脳卒中も予防できるそうです。
予防は、超お得。いいことづくめです! 是非予防しましょう!

目標は?

データ異常がある太めの方・・・目標値は、3%の減量
3%減量すると、糖代謝・脂質代謝、高血圧が改善するそうです。
さて、あなたの体重の3%は、何キロですか?

具体策は?

生活習慣(食事と活動)を工夫しましょう。

食事について

望ましい食生活とは?
月並みなようですが、以下のポイントが重要です。

運動(活動)について

安静は不健康のはじまり!

運動というよりも、活動が重要ですと、佐藤先生はおっしゃいます。

安静にしていることがどの位悪いのか?

安静時間が長いと糖尿病の発症リスクは高くなり、死亡のリスクも高くなる。
TV視聴が21時間以上/週の場合、糖尿病発症リスクは2倍!

(TV視聴1時間未満/週を1とした場合)
ネット、スマホ漬けのこれからの世代では大丈夫でしょうか。

運動すると、何が良いのか?

印象に残ったデータ その1
私たちの生活エネルギーの消費量は、運動によるエネルギー消費量よりも断然多い(これは意外でした)。
運動をがんばらなくても、部屋の掃除を一生懸命するなど活動を増やせばよいのです。
印象に残ったデータ その2
インスリン感受性を高めるには、週3回以上のトレーニングが良い(インスリン感受性:ブドウ糖を細胞に取り込むためのホルモンの効き目)。
また、運動療法の効果には、体質(遺伝因子)が関係するそうです。

どんな運動がいいの?

ず~っとTVやスマホを見続けないで、合間にストレッチする、トイレに行くのも立派な活動です。安静をブレイクしましょう!
※糖尿病治療中の方は、主治医に運動の強さ、注意点をきちんと確認してから行いましょう。

最後に

多くのデータから導かれた正しい食事や運動のポイントを聞くことができました。
血糖値の心配をしないでいられる生活習慣を身につけたいものですね!
佐藤先生ありがとうございました。

セミナーの様子 セミナーの様子

またのご来場を、心よりお待ちしております。